■技術士制度
技術士とは、技術コンサルタントとしての資格能力があると国家認定された高級技術者であります。
技術コンサルタントとは、企業や公的機関の依頼に応じて、技術上の問題について、相談にのり、指導を行ったり、あるいはプロジェクトの企画、設計、管理などを行い、種々の技術的な事項について調査や評価等をすることを職業とする技術者であります。
一方、「技術士補」は同じく「技術士法」に基づく国家試験(技術士第一次試験)に合格し、登録した人だけに与えられる称号であります。
技術士補は、技術士となるのに必要な技能を修習するため、技術士を補助することになっています。
■現 状
技術士制度ができて以来40年程の間(技術士補は昭和59年度から)に「技術士」は、のべ約41万人の人が技術士になるための技術士第二次試験に挑戦し、約5万2千人が合格しています。
最近では合格率が13%程度となっており、かなり難しい試験といえます。この合格者のうち、これまでに4万7千人の人々が登録し、技術士を名乗って専門的な業務に従事しています。
その内容を見ると、全体の約12%はコンサルティング・エンジニアとして自営し、約40%はコンサルタント会社に勤務して主として公共事業に従事し、約48%は建設会社や製造業を営む企業に勤務し、上級の技術職員として活躍しています。
また、コンサルタント会社では、国土交通省による建設コンサルタント登録規程、下水道法施行令、地質調査業者登録規程等に該当する技術部門等(建設部門、水道部門、農業部門の農業土木、林業部門の森林土木、応用理学部門の地質等)の技衝士の資格が、制度的に活用されています。
一方、「技術士補」になるための技術士第一次試験には約10万3千人が挑戦して1万6千人が合格し、このうち約1万2百人の人々が技術士補として登録しています。
|